神経に達する虫歯に対し、神経を保護し、セラミック修復を行った例
こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
今回は神経に達する大きな虫歯に対し、神経を保護し、セラミック修復行った例をご覧頂きたいと思います。
奥歯が凍みるということで来院された患者さんでした。
口腔内を見てみますと、一見大きな虫歯は無いように見えますが、
レントゲン写真では左上第二大臼歯の近心に大きな虫歯が確認できます。
レントゲン写真で確認できる虫歯の大きさからは、神経の保存は困難な様に見えますが、
自覚症状としては凍みる以外に自発痛(ズキズキした痛み)等はなかったので、神経の保存を試みました。
少し削ると内部は大きく虫歯になっています。虫歯を全て除去すると神経が露出していました。
以前にも紹介させていただいたセラカルLC(セラカルLCについてはこちら:
https://www.mitsuishika.com/case/post-43/)を用いて神経の保護を行いました。
う蝕除去開始時
う蝕除去完了・神経露出
神経の保護を行い、痛み等の不快症状が出ていないことを確認した後、CERECでセラミック修復を行いました。
セラミック修復・装着時
う蝕除去完了・神経露出時と、セラミック修復装着時の比較です。
かなり大きな虫歯でしたが、神経を保護することができました。
神経を保存し、虫歯の再発が起こりにくいセラミック修復を行うことで、
この歯が今後抜歯になるリスクを下げられたと考えています。
深い虫歯・神経に近い虫歯の神経を残す処置について(セラカルLC・保険診療)
こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
今回は神経に近い、深い虫歯の神経を残す処置についてご説明させていただきます。
虫歯が大きく神経に近い、もしくは神経に触れてしまっているような場合でも、
多少しみる位で痛みが出ていなければ神経を残す処置を行うことが多いです。
歯の神経を取ると、根の中に細菌感染が起きたり、歯にヒビが入る・
歯が割れるなど様々なトラブルで抜歯のリスクが高まるのですが、これを避けるためです。
当院では神経を保護する薬としてセラカルLCと言う物を使用しています。
虫歯を除去し、露出してしまった神経もしくは神経に近いところにセラカルLCを塗布し固めて神経の保護を行います。
歯と歯の間の虫歯や、詰め物の下の虫歯は早期の発見が難しいことも多く、
神経近くまで進行して症状が出てから来院される患者さんも多いです。
神経を保護する処置を行った当日は少し痛むことが多いため、薬を服用していただき経過を観察します。痛みが治まってくるようであれば神経
を残したまま修復処置を行います。来院時に既に神経の保存が不可能な場合もあり、また残念ながらセラカルLCを塗布しても100%の成功率で
はありませんが、可能な限り神経を残すように心がけています。
今回ご覧いただいた処置内容は全て健康保険の範囲内で行っています。
下顎前歯に感染根管処置及びCR充填を行った例(保険診療) その2
こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
前回ご紹介させていただいた治療例の続きをご覧下さい。
(前回の内容はこちら:https://www.mitsuishika.com/case/post-40/?pre=20150614084045)
左下中切歯、側切歯の感染根管処置・根管充填後のレントゲン写真及び口腔内の状態です。
変色してしまっている左側中切歯、側切歯のホワイトニング(ウォーキングブリーチ:保険外診療)を行った後、
過去に処置されているもののやり直しも含めてCR充填を行います。
処置前
処置後
処置前
処置後
処置前・処置後の比較です。
審美性の回復がなされています。
処置前
処置後
かなり大きな病巣でしたが、良好な治癒が得られそうです。
本治療例の感染根管処置・根管充填及びCR充填はすべて健康保険の範囲内で行っています。
下顎前歯に感染根管処置及びCR充填を行った例(保険診療) その1
こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
本日は下顎前歯部に感染根管処置及びコンポジットレジン(CR)充填を行った例をご覧頂きたいと思います。
下顎の前歯の痛みと歯肉の腫れを主訴に来院されました。
レントゲン写真を撮影すると下顎左側中切歯、側切歯の根尖に大きなレントゲン透過像が確認できます。
(右のレントゲン写真で赤い丸で囲んだ部分です。)
感染根管処置を行い、感染が除去できたと判断したため根管充填を行いました。
根管充填確認のレントゲン写真です。根尖の透過像が小さくなっているように見えます。
(右のレントゲン写真で緑の丸で囲んだ部分です。)
処置前・処置後の比較です。根尖の透過像が小さくなっていることが確認できます。
また、残存している透過像も透過性か低下し、周囲の骨と似たような像になりつつあります。
治療前
治療後
根尖病巣が治癒傾向にあることが確認できたので、変色してしまった左下中切歯、
側切歯のホワイトニング(ウォーキングブリーチ:保険外診療)と過去に行われたもののやり直しを含めて、CR充填を行います。
その2へ続きます。
続きはこちら:https://www.mitsuishika.com/case/post-41/?pre=20150614134109
左下第一大臼歯の二次カリエスをCERECでセラミック修復した例
こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
本日は左下第一大臼歯インレー下の二次カリエスに対しCERECでセラミック修復を行なった例をご紹介させていただきます。
左下の奥歯で咬んだ時に違和感を感じるということでいらっしゃいました。
左下第一大臼歯にメタルインレーが装着されています。肉眼では異常は見られません。
レントゲン写真を撮影し精査したところ、第一大臼歯メタルインレー下のカリエス(虫歯)が疑われました。
過去に行った処置でかなり神経に近い所まで削ってあるように見受けられます。
メタルインレー・セメントを除去するとカリエスを発見しました。
う蝕検知液での染め出し、カリエス除去を慎重に繰り返していきます。
カリエス除去後、コンポジットレジンでビルドアップし違和感が消えるか、痛みがでないかの経過を観察します。
経過観察を行い、違和感・痛み等が出ていないことを確認し、CERECでセラミック修復を行いました。
左下第一大臼歯・セラミック修復物装着時
術前・術後の比較です。
左下第一大臼歯・術前
左下第一大臼歯・術後
かなり大きなカリエスでしたが術後の違和感等も出ておらず、なんでも咬めるとおっしゃていました。
神経を残し、虫歯が再発しにくいセラミック修復を行うことでことで、
この歯が将来抜歯になるリスクを下げられたと考えています。