症例紹介

2017.07.29

サイナストラクト(フィステル・膿の排出口) のできていた下顎大臼歯に根管治療を行い、CERECでセラミック修復を行った例(一部保険診療)

こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
今回は左下第一大臼歯の感染根管処置を行い、その後CERECでセラミック修復を行った例をご紹介致します。

都筑区にお住いの40代の女性の患者さんで、左下の歯茎が腫れたという主訴で来院されました。
肉眼では左下第一大臼歯頬側の歯肉が腫脹している事が確認できます。
レントゲン写真では第一大臼歯の根の先に黒い透過像が確認できます。

過去に処置を受けた虫歯が深く、歯の中の神経が死んでしまい、
根の先に膿がたまっていると思われます。
また、歯茎の腫れは根の先にたまった膿の出口(サイナストラクト)ができているために腫れていると思われます。

 

歯の中の死んでしまった神経をとり、根のなかの処置を行いました(感染根管処置)。
根管処置で根のなかがきれいになった後に、根管充填を行い、その後CERECでセラミック修復を行いました。
緊密に根管充填できているように見えます。
また口腔内写真では頬側の歯茎の腫れが消失しているように見えます。

根管処置前後の比較です。根の先の黒い透過像も縮小してきているように見えます。

 

セラミック修復直後と約一年後の口腔内写真の比較です。
頬側の歯茎の腫れの再発もなくセラミック修復物にも特に変化は見られません。

サイナストラクトも再発せず、良好な予後が送れていると思われます。

今回ご覧いただいた中で根の中の処置は健康保険の範囲内で行っています。