症例紹介

2015.08.29

神経に達する虫歯に対し、神経を保護し、セラミック修復を行った例

こんにちは、都筑ふれあいの丘駅前みつい歯科クリニック院長の三井です。
今回は神経に達する大きな虫歯に対し、神経を保護し、セラミック修復行った例をご覧頂きたいと思います。

奥歯が凍みるということで来院された患者さんでした。
口腔内を見てみますと、一見大きな虫歯は無いように見えますが、
レントゲン写真では左上第二大臼歯の近心に大きな虫歯が確認できます。

 

レントゲン写真で確認できる虫歯の大きさからは、神経の保存は困難な様に見えますが、
自覚症状としては凍みる以外に自発痛(ズキズキした痛み)等はなかったので、神経の保存を試みました。

少し削ると内部は大きく虫歯になっています。虫歯を全て除去すると神経が露出していました。
以前にも紹介させていただいたセラカルLC(セラカルLCについてはこちら:
https://www.mitsuishika.com/case/post-43/)を用いて神経の保護を行いました。

う蝕除去開始時

う蝕除去完了・神経露出

 

神経の保護を行い、痛み等の不快症状が出ていないことを確認した後、CERECでセラミック修復を行いました。

セラミック修復・装着時

う蝕除去完了・神経露出時と、セラミック修復装着時の比較です。

 

かなり大きな虫歯でしたが、神経を保護することができました。
神経を保存し、虫歯の再発が起こりにくいセラミック修復を行うことで、
この歯が今後抜歯になるリスクを下げられたと考えています。